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傍にいる[推しの子]

第35章 恋愛リアリティーショー 第12話



「どうって…」

「このまま番組を
降りるって選択肢もあるって事だ」

「でも契約とか…」

まぁ、ノブの言う通り
皆そこが引っかかるだろうな

「これは番組側が未成年者を扱う上での
監督責任を問われる問題だ
こういう状況になった以上辞めるって
言われてもとやかく言わないだろ
黒川あかねっていう本名晒して活動してるんだ
引き際はちゃんと自分で見極めろよ」

「…」

『…あかねちゃん…』

「…私もっと有名な女優になって
これからも演技続けていくために頑張ってきた…
皆にもいっぱい助けてもらって…
でもこんな事になっちゃって…」

「あかね…」

「怖いけど…凄く怖いけど…
…続ける、このまま辞めたくないっ」

「…分かった
だってさ、問題ないよな??」

「当たり前だろ」

「最初からそう言ってるんだけどなー」

「折角ここまでやってきたんだ、
誰か欠けるのなんて俺は嫌だね、なっレン」((ニカ

『っ!!うん…うんっ!!』

「私達も出来る限りフォローするから…」

…戦人が相変わらずレン呼びするのは
ムカつくが、今は見逃してやるか
黒川の気持ちも聞けて皆もそれに賛同した
これでいい

「…」((スッ

『…』

「仲が良い現場なのね」

「まぁ、同年代だけの現場だからな
多分皆で協力して色々言われながらも
番組やりきるだろうよ
…でもこのままってのは気分悪いよな」

『そうだね』((ヒョコリ

「煽った番組サイドも好き勝手言うネットの
奴らにも腹が立ってしょうがないんだよ」

『やってやろうよアクア、手伝うよ』

「おう、助かる」

こうして俺とレンはある計画を練り始めた

───

警察署には記者クラブというものがある
署の一室で各報道機関が24時間最新情報を
受け取るために記者が待機していて
今か今かと新ネタを待ち望んでいる

~トレンド~
炎上中の未成年女優が自殺未遂(渋谷区)

「やったわねアンタ…褒めた私が馬鹿だったわ
着地点は見えてるんでしょうね…」

「ああ、上手く行くかは分からないけど
ここからが本当のリアリティーショーだ」

俺とレンが練った計画…スタートだ

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