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傍にいる[推しの子]

第35章 恋愛リアリティーショー 第12話



『あかねちゃん!!
大丈夫!!落ち着いて!!』((ギュ

「俺達は敵じゃない、
頼むから落ち着いてくれ」

レンと俺の声を
聞いてピタッと止まる黒川

「…灰簾さん…
アクアくん…なんで??」

なんで、何て答えは分かりきってるだろうに
そう思ってるとレンが話し始めた

『メッセ見て私がメムちゃんを問い詰めたのっ
あかねちゃんに何を言ったのって…!!
そしたらメムちゃんが…炎上の事で少しって…
その事を聞いて今のあかねちゃんの状況
考えて私ならって思ったら歩道橋かなって…
それをアクアに話して近い歩道橋来てみたら
ほんとにこんな所に立ってるんだもん!!』

「…」

「俺はレンからの連絡の後、メムの奴からも
連絡が来て台風の中お前が出かけて、
なのに全然帰ってこないって探し回ってんだよ
レンに歩道橋って言われてたから
コンビニまでのルート辿ってたら落ちかけてた
お前達を見付けて…馬鹿野郎が」

流石に今回ばかりは焦った
レンが先に黒川に辿り着いてなかったら
きっと今頃もっと酷い状況になってるはずだ

もしレンが「歩道橋」って言わなければ
きっと俺は間に合わず黒川だけじゃなく
彼女まで…そう考えたらゾッとして
馬鹿野郎っていう言葉しか出なかった

『ほんとだよっ!!バカっ!!グスッ…
心臓止まるかとっ…思ったよ、あかねちゃんっ』

「っ…うっ…あっ…」

「ちょっと君達!!
危ないでしょあんな所に!!何してんのさ!!」

『あ…お巡りさん…』((グスッ

「…」

軽く泣き始めたレンと俺、
2人に軽く怒られ静かに泣き始めた黒川
そんな時1人の警察がこっちにバシャバシャと
この天候の中駆け付けて来た

流石に只事じゃないと思ったのか、
その警察に身柄を保護され3人まとめて
警察署に向かった

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