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傍にいる[推しの子]

第5章 幼少期 第5話



アイの子供として
生まれ変わって3年が経過した

2年前カントクの撮った映画は
そこそこ評価されたらしくなんかの賞の
監督賞にノミネートしたらしい

今思えば俺の演技は中々冴えていたと思う
もちろんレンの演技も中々だった
…けどあの映画は結局アイが全部持っていった

それがきっかけなのか分からないけど
仕事も結構増えてきて今のアイを
一言で言うなら絶賛売り出し中の
アイドルタレントという所だろうか

アイはもうすぐ20歳になる
今の所僕等は世間の目に晒される事なく
日常を過ごしている

それとこれはどうでもいい話だけど
俺の死体はまだ発見されていない

「んー今日も可愛い!!可愛いよー!!」

「まぁトータルではママの方が可愛いけどね」

「なんの対抗意識」

俺達は幼稚園に入園した
その幼稚園で予想外の出会いもしていた

『アクア!!ルビー!!おーはよっ!!』((ニパッ

「おはよー」

「レン!!おはよーっ!!」((ダキ

「おぃっ!?」

『わっ!!
ルビー急に抱きつかないでよぉっ』

「ごめんごめん!!朝からレンの顔みたら
テンション上がっちゃって」((テヘ

『もう、ルビーってば』((ナデ

「はー極楽浄土ぉ///」

「…」((ムス
(…羨ましいとか思ってない、思ってない)

そう、レンもこの幼稚園に居たという事
そして同い年だと言うことが判明した

レンと同じ幼稚園でルビーも
日々楽しく感じているのだろう
レンに会う度に嬉しいオーラが
滲み出ているのが分かる
かく言う俺もまぁ、少しは??
嬉しいとは思ってないこともないが

そんな中俺はルビーにとある事を聞いた

「そーいやお前って
生まれ変わる前何してたの??
ていうか本当は何歳??」

「えっとー…
わっ…私大人の女性なんだけど!?
女性の年齢尋ねるとか
デリカシーのないガキね!!
ていうか前世とかどうでもいいし!!
余計な詮索しないで!!」

「まぁ、それもそうだな」

前世のことを考えると気落ちする
僕はそれくらい今の生活が気に入っていた

(激務の日々に比べれば園児の毎日なんて…
食って寝て適当に本でも
読んでればいいし楽なんもだ…
それに…レンも何かと
俺とルビーの傍にいてくれてるしな)

そんなさなかの出来事

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