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傍にいる[推しの子]

第32章 恋愛リアリティーショー 第9話 ▲



- レンside -

「俺の膝上に股がって」

『ほぇ…///??』

急にアクアにキスされて今度は膝上に
股がってって…何でだろ??
ただキスされ続けただけなのに
頭がフワフワして何にも考えられない…

とりあえず言われた通りにアクアに跨る
すると私の目線がアクアを自然と
見下ろす形になった

「ん、良い子」((ナデ

『…///』

ずっとアクアを同じ高さで見てたからか
見下ろして見ると私の顔を見る為か
見上げる形になるからいつも隠れている左目が
今は髪の毛が後ろに流れて良く見える
とても綺麗で、吸い込まれそうになるその瞳は
「愛久愛海」って名前に相応しい淡い水色で…
右目には白い星が輝いてる
格好良いと何時も思ってるけど、今日は
いつにも増して格好良く見えてドキドキする…

そんなアクアが頭を撫でてくれる
撫でられるのは好きだから素直に嬉しい
でも何でアクアの膝上に乗らないと
だったのかな…??

「で、さっき何て言おうとしてたんだ??」((スリ

『あぅ…///』

アクアが私の右頬に手を添えて
親指で撫でて優しく問いかけてくる
素直に言いたくても恥ずかしくて言えない

「…言えないか??」((プニ

『ん…///』

今度は右頬に添えられていた手を私の
顎にスルリと移動して唇に親指を置いて
プニプニと軽く押してくる
さっきから与えられるほんの少しの刺激に
身体が勝手にビクついちゃう…

「思ってる事…言ってくれ
俺はレンの思ってる事、知りたい」

『っ…///』

今のアクアは意地悪だ…私の思ってる事
アクアは分かってるくせに…
でも、言わないとアクアは私の
して欲しい事してくれなそうだし…

『…き…っと…しい///』

「ん…??」

『っ…キス、もっとして欲しい…///』((モジ

「…」

勇気を出して頑張って言ったのに
アクアは目を見開いたまま動かなくなっちゃった

『あ、アクア…///??』

「…ほんとお前は…俺を壊す天才だよな」((ボソ

『え…??』

「なら遠慮なく」

『んむっ…///』

何かボソッと呟いたみたいだけど私の
耳には届かなくて次の瞬間には
再びアクアにキスをされていた

私の唇に置いていたアクアの親指が無遠慮に
口を開いてきてその隙にアクアがキスをしてくる

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