第31章 恋愛リアリティーショー 第8話 ▲
『っ…す、好きとか…そのっ…
あんまり言われた事ないから反応に…困る///』
「え…っいや、
深い意味はないが…ごめん///」
『だ、大丈夫っ///!!』
『「……///」』
レンの意外な反応が可愛くて俺まで照れてしまう
会話が途切れ、お互い無言になってしまった
『ちょ、ちょっと
飲み物取りに行ってく…わゎっ!!』
「危な…っ」
無言に耐えかねたのか、レンは飲み物を取りに
行こうと急に立ち上がったがバランスを崩して
倒れそうになり俺は咄嗟にレンの腕を引っ張った
『ご、ごめ…っ///!?』
「っ…///!!」
今の状況は俺の膝の上に
レンが上半身を乗せている状態な訳で…
その状態から勢い良く顔を上げて謝るが
思いの外、お互い息がかかるくらいの
距離になってしまい俺は息を飲んだ
今ここには俺とレンしかいなくて且つ
部屋は暗い…オマケにお互いの距離は僅か数cm…
それに暗いと言っても俺の顔の位置から
俺の事を見上げるレンの顔の下に
バッチリと見える胸の谷間…
こんなに密着した状況で好いた女が目の前に
いるのに我慢が出来る男なんてほぼいないだろう
無論、俺だってその我慢が出来ない男な訳で…
「っ…ごめん」
『ぇ??…んんっ///』
この状況に堪えられず
一言謝ってからレンにキスをした
『ん…ふ、あっ///』
「っ…ん」
謝るくらいならするなと言う人もいるだろうが
ほんの少しの理性が謝らずにはいられなかった
レンの甘い匂いが俺の鼻を掠める
そしてレンの口から時折零れる声は
地声やさっきの歌声と違う甘い声
それだけで俺の理性はいとも容易く崩れ去る
『ふ…あ、くぁ…っ///』((トロン
「ん…何??」
ただただ啄むだけのキスなのにレンの
目はもうトロンとしていて…家じゃない密室と
いう事が後押ししているせいなのか
いつも以上に色っぽく見える
『ん…んっ///』
「何… レン」
『っ…///』
「レン…??」
『あ…ぅ…///』
俺を呼んだから一旦、キスを止め再度問う
中々答えようとしない彼女に俺は体勢を
変えさせる為にレンの上半身を起こし
とある指示を出す
「俺の膝上に股がって」