第30章 恋愛リアリティーショー 第7話
- リビング in レンside -
一体何が起こったの…///!?
あかねちゃんの件を頼まれる代わりに
アクアが出した条件、それは…
「今から明日の夜までの時間をアクアにあげる」
というもので…その条件を出した次には
珍しく「限界」だってアクアが弱音を言ったから
本当にまずいんだろうなって思って私の時間を
アクアにあげた…のは良いのだけど…
アクアの部屋に入った途端アクアに
後ろから抱き締められるしお姫様抱っこ
された後にアクアに押し倒されるし…
その後から…アクアの様子、おかしかった
…あ、あんな…あんな事、今まで…っ
いやある…あるんだけど、そうじゃなくて
まるで恋人にするかの様な接し方、触り方だった
もしかして、アクアは私の事…
『っ///!?』((ブンブン
「「「!?」」」
晩御飯を食べているにもかかわらず
私は首をブンブンと振るう
だって有り得ないっ
アクアは、かなちゃん…と…のはず…
でも仮に、本当に仮にアクアが
私に好意を持ってるとして私は??
その好意に応える事が出来るの??
あー…ダメだ…また正体不明の感情が…
『…んー』((パク
「「「…」」」
私は、異性を好きという感情がよく分からない
私にとっての最上級の好きは「推し」を推す事
それ以外になると、友達の好き、とか
動物が好き、とかそういう感じになっちゃう
他人のは何となく感じるだけで
本当はその感情が理解出来ない
『…』((モグ
そもそもちゃんと恋する前に死んじゃったし??
恋ってどんなものなのかな…
「レン…??」
『…』((モグ
「レンってば!!」
『ひゃい!?』
「さっきからどうしたの??
急に頭横に振るし唸ってたし…黙りだし…」
ルビーに話しかけられて我に返る
『な、何でもないよ??』
「さてはお兄ちゃんに『何もないよ///!?』…」
あぅ…ルビーが凄い怪しんでる…
さっきまでアクアにされてた事、
折角違う事を考えて忘れてたのにっ
ルビーのばかぁ…///
「…何だよ」
「別にぃ…??」((ジト
『ご、ご馳走様でした!!
ミヤコさん、今日も美味しかったです!!』
この変な空気に耐えられなくなった私は
急いでご飯を口に入れ、ミヤコさんに挨拶する