第29章 恋愛レアリティーショー 第6話 ▲
『…私はアクアの傍から
離れるつもりは無いけど…??』
「それでもたまにはこうやって実感持ちたい」
『いつも無口でクールなアクアでも
甘えたい時があるんだね』
「…」
『ましてや中身は大人なのに』
「うるせー」
そう、全部知られている
だけど、そんなの気にならないくらい
俺はレンが好きだ
『私より歳上なのにねぇ…??
私前世高校生だから捕まるよ??』((クスクス
「前世は前世だろ??」
『それもそうか』
前世は前世、今世は今世
前世でお互いが何歳であろうと関係ない
そう思って会話をする
この時間さえ愛おしいと思える
だが…
「俺、まだ不安残ってるんだけど」
『んぇ??』
不安要素、それは…「戦人」
「…よっ、と」
((ヒョイ
『わわっ!!』
俺はレンを姫様抱っこしてベッドに近付き
((トサ
『あ、あ…くあ??』
レンをベッドに下ろし
その上に俺は覆いかぶさった
つまり、俺は今レンを押し倒している状態
『ど、…したの??』
「…」((ペロ
『ひゃっ///!!』((ビク
レンの首筋に顔を埋めひと舐めすれば
可愛い声を出して反応を見せる
『アクアっ…ちょ、急に何///!?』
「…仕方ない事だって分かってるし
レンがあー言ってくれたから
あの時よりかは安心はしてる…でも…」
『…戦人、の事??』
「…ん」
『ふふ…』((ナデナデ
「…!!」
『…アクアが安心出来る事、
何でもしていいよ??』
「…え??」
『それでアクアが安心出来るなら…
私はその行動がどんなのでも受け入れるよ??』
…やっぱりレンは優しい
普通ならこんな事言う奴なんかいやしないだろう
だが1つどうしても俺は気になる事がある
「それは俺がレンの「推し」だからか??」
俺だって「アイ」の為なら何だって出来る
そういう事を平気で言えるし、行動にも出せる
だからこそ、はっきりさせたかった
『…アクアの言いたい事、分かるよ
確かに私にとってアクアは「推し」…
だから何だって出来る』
「…はは、やっぱりか…」
はっきりさせたかったとはいえ
分かりきっている事を言われるとショックだな
『でも、それだけじゃないんだよ??』
「…??」