第29章 恋愛レアリティーショー 第6話 ▲
「今から明日の夜までレンの
時間を俺にくれないか??」
静かに、冷静に…アクアはレンにそう言った
『…へ??』
その問に対してレンは予想して
いなかったのだろう、思ったよりも
間抜けな声が出て固まる
「明日は日曜で
今ガチもそっちの撮影もないだろ??」
『えと、…うん』
「最近お互い忙しくてあんまり話も
出来なかったし一緒にいる時間も
少なかったから、そろそろ俺は…限界」
アクアの言う「限界」
それは幼い頃からずっと一緒だったから
という事もあるが「好き」と自覚してから独り占め
出来ていない事に「限界」を感じた事
『え…っげ、限界って…大丈夫…??』
「じゃないから言ってるんだけど??」
『ですよねぇ…んー、分かった
そう言う事なら全然良いよ??
今から明日の夜まで…私の時間アクアにあげる』
レンは少し考えてから答えを出した
どうせ暇だし苺プロにはいるだろうと考えたのだ
「いいのか??」
『限界なんでしょ??』
「…まぁ」
『アクアが「限界」なんて口にするの
滅多にないし、って事はそういう事なんだと
私は判断しただけだよ??』
「…少しは警戒しろよ」((ボソ
『何か言った??』
「…何にも」
『じゃぁ、そうと決まれば
お泊まりの準備しなくちゃね??』
「ん」
『とりあえず私準備するのに帰るけど
アクアはどうする??一緒に来る??』
「行く」
なんて会話をしながら一時レン宅に行く事に
帰宅早々レンは準備し始めたが
アクアはどこかソワソワしていた
「っ…」
『あんまりキョロキョロしないでよ
仮にも乙女の部屋だからね??』
「あ、…いや」
『うん??』
言い淀むアクアの視線を追えば
その先にあったものは干しっぱなしの下着
『み、見ちゃダメ!!』
「わ、悪い…っ///」
急いで干してある下着を回収しに来たレン
そして次に放った言葉はお決まりの
『…アクアのえっち…』
であった
プラスして上目遣いのうるうる目と来た
ド定番の中のド定番
「だ、だから悪かったって///!!」
『もー…っ油断も隙もない…
よし、準備完了!!苺プロに向かいますか!!』
「おう」
プチハプニングはあれど
無事に準備が終わり2人は苺プロに向かった