第27章 恋愛リアリティーショー 第4話
~ 目立つにはどうすれば良いかって…??
そりゃゆきからノブを奪う悪女ムーブだよ
これが出来たらキャラが立つし間違いなく目立つ
もちろんこれは指示とかじゃない
でもこういうの出来る子が売れるんだよねぇ ~
「…」
頑張らないと…!!
「わっ…きれー!!」
『ホントに綺麗!!それにめちゃきゃわーっ!!』
「でしょ!!お姉ちゃんが
ネイリストやってて教わったんだ」
「すごいね…」
2人の完成された爪を見て私は
ゆきちゃんの技術に素直に感服した
「あかねにもやったげるよ、おいで」
「あっうん…」
「あかね、最近焦ってる??
放送も終盤だしね、気持ちは分かるけど」
ゆきちゃんがネイルしてくれるって言って
くれたからお言葉に甘えてしてもらう為席に着いた
するとゆきちゃんが私に対して
感じた事を問いかけてきた…だから私はこう答えた
「別にそんなんじゃ…
私はどうにか目立って…結果を残したいだけ…」
そう、私はどうにかして
少しでも結果を残したいだけ…
なのに、次のゆきちゃんの言葉で
あー、敵わないなって思っちゃったんだ…
「そっ…でもそうはさせないよ
私は私の1番目立つように戦う、
悪く思わないでね」
<ゆきって素で性格良さそう
女だけどめっちゃ推せる好き〜〜>
<ゆきとノブの組み合わせ好きだわ>
<灰簾と戦人のカプもいいよねぇ!!>
<灰簾は普通に今人気あるし
元々推しだからマジで目の保養〜>
ゆきちゃんとはなんでこんなに違うんだろう
同じ女優なのになんでこんなに
灰簾ちゃんと違うんだろう
ゆきちゃんと灰簾ちゃんより目立たなきゃ
「でね…」
「ケン!!ラブラドール好きって言ってたよね!!
あっちにでっかいラブラドール居た!!」
「えっマジ!?」
それでも、頑張って戦わなきゃ…
私に期待してくれる人の為にも…
「行こう!!」((グイ
「やめてよ!!」((バシッ
『あかねちゃ…っ!?』
「そうやって男に簡単に
引っ付いてやり口に品がな…!!」
「…」
「…!?」
《いったん撮影止めます!!》
《あっ》
《モデルの顔にそれはちょっと》
《明日雑誌の撮影なんだろ??》
《おいおいおい…》
「…っ」
「あかね…」
「わた…そんなつも…ちが…」
「あかね」