第26章 恋愛リアリティーショー 第3話
「えー、辞めれないでしょ…契約残ってるのに」
「えっじゃあ演技って事??」
その答えが意外だった為に黒川は新たに
疑問に思った事を聞いた時だった
『違うよあかねちゃん』
「へ…??」
『ゆきちゃんは自分の気持ちを
膨らませただけで演技ではないんだよ』
「ほー、さすが灰簾ちゃんだな
俺、普通に演技かと思ったぜ」
「私も最初はそうだと思ったけどねっ」
レンは冷静に黒川に説明をした
伊達に女優をしてる訳では無い為、今回の件に
関してレンは早い段階からそれを見抜いていた
その事に対して戦人は感心を見せる
「そうそう、黒川さんや蒼井さんみたく
女優じゃないし、私に演技なんて出来ないよ
蒼井さんの言う通りで自分の
気持ちを膨らませて話してるだけ
学校でイジメられて悲しかったのはホントだし
辞めたいって思ったのもホント
だって収録朝一でやるんだもん
あたし眠くて眠くて…」
「あはは、なるほど…嘘じゃなくて誇張…」
「な、なるほど…誇張…」((メモメモ
『何もメモらなくても…
あかねちゃん相変わらずマメだねぇ』
- アクアside -
しばらく番組を一緒にして打ち解けてくると
各々のキャラクターが見えてきた
上手い奴、裏表ないけど味のある奴、
番組映えが悪くて出番が少ない奴
「アっくん、あがったら飯行こうぜ!!」
「いや、俺はいい…家に飯あるし」
「えー行こうよ!!」
「メっさんが焼き肉奢ってくれるって」
「言ってないよぉ!?」
「焼き肉…」
『焼き肉かぁ…食べたい気持ちはあるけど…
私もパスしたいかも…』
「灰簾ちゃんが行かねーなら俺もパスかなぁ」
「2人もかよぉ…そう言わずに行こうぜ??」
『でも…』((チラ
「…」
レンが俺を見て決めてくれと合図を送ってくる
正直俺も迷っている…焼き肉は魅力的だ…
そんな時熊野と森本がMEMちょに
追い打ちを掛けた
「知ってるよ??最近登録者数
増えてウハウハなんでしょ??」
「事務所の取り分5:5なんでしょ??」
「…」((グヌヌ
「まじですか!!うち8:2…
羨ましいなぁ…もちろん私が2…」
『私気にした事ないから分かんない』((ケロリ
「灰簾ちゃん、それは気にした方がいいぜ??」