第25章 恋愛リアリティーショー 第2話 ▲
『うん、お言葉に甘えます』
そんな会話をしながら苺プロに帰宅した
- 苺プロ -
「ただいま」
『お邪魔しまーすっ』
「あら、久しぶりね灰簾ちゃん
元気そうで良かったわ」
『お久しぶりですミヤコさん!!
元気だけが取り柄なんでっ』((ニパ
「でもあんまり無理しないでよ??
どっかの誰かさんが心配するから」((チラ
「…」
ミヤコはそう言いながらアクアに視線をやるが
アクアはその視線を逸らしてそっぽを向く
『…??大丈夫ですよ!!
この通りピンピンなの…で…』((ガクン
「「レン!?/灰簾ちゃん!?」」
((ガシ
「…レンっ!!おい!!大丈…」
苺プロに着いて早々流石に疲れたレンは
ミヤコとの会話の途中で気が抜けたのか膝から
崩れ落ち、それを倒れる直前にアクアが抱きとめ
心配になり話しかけたが…
『スー…スー…』
「…」
「アクアっ灰簾ちゃんは!?」
「大丈夫、眠ってるだけ」
「…相当無理してたのかしら」
「だと思う…帰りも辛そうだったし」
「無理もないわよね…「蜜ドロ」の主演、
代わりに引き受けて1から撮り直しでしょ??
暫くこっちに来てなかったって事はそれなりに
忙しかったって事なんだろうし…」
「…レンは「今ガチ」の現場でも
普通に振舞って皆に心配かけないようにしてた」
「この子らしいわね」
「…」
「ルビーに見つかる前に
あんたの部屋で休ませてあげなさいよ」
「そのつもり…よっ…と」
(軽いな…こいつちゃんとご飯たべてるのか??)
「寝てるのを良い事に変な事しないでよー??」
「しませんよ」
「どうだか…」
若干ミヤコに信用されていないアクア
最後の言葉を無視してアクアは自分の部屋に向かった
- アクアの部屋 -
姫様抱っこで連れて来た
アクアはレンをベッドに寝かせた
「…もっと頼ってくれて良いんだぞ??」((ナデ
『ん…』
「…俺はもっとお前に、頼って欲しい
レンだってどうせ逆の立場ならそう思うだろ??」
『…スー』
「人の気も知らないで…ったく…」
独言を言ってPCを開き始めカタカタキーボードを
叩きカチカチとマウスをクリックする
そうして画面に出てきたのは「蜂蜜ドロップ」第1話