第22章 芸能界 第14話

『え、確かに今回はめっちゃ喋ったけど
いつもこんなんじゃない??』

｢え、まじで??｣

『うん??まじよ??』

｢…｣((ｼﾞﾄ
(レンの前だけなんだろうなぁ)

レンの言葉に対し、｢何か｣に勘づいている
ルビーはアクアをジト目で見つめた

｢…なんだよ｣

｢みなみちゃん、アクアとも友達になってあげて…｣

｢あはは、ええですよー｣

｢友達をお裾分けすんな｣

｢それともなぁに??俺にはレンが
いるから友達なんて要らないって??｣((ﾎﾞｿ

｢ばっ…んな事言ってないだろ!?｣

お裾分けしてすぐ、ルビーはアクアの所まで行き
ボソッと確信めいた事を言うとその言葉に明らかに
慌てて否定するとレンが反応した

『何なにぃ??
内緒話とか珍しいじゃん私にも教えてよーっ!!』

｢教えなーいっ!!｣

｢仲ええなぁ｣

｢…ったく、俺の心配はいいから自分の心配しろ
特殊な環境だし勝手も違うだろ｣

どうにか話を切り替えようとするアクア
その言葉に反応したのは寿だ

｢そうなんですよねぇ
周りもプロだと思うと…
結構緊張しちゃうというか｣

｢緊張する必要なんてないわよ
ここは養成所でも撮影所でもなくて
普通の学校なんだから、普通にしてればいいのよ｣

｢ルビーちゃん…｣

『ルビーその言葉…』

｢どっかでまんま聞いた台詞なんだが｣

『…やっぱりかー』

｢まあ入学式見た感じ容姿の整ってる奴は
多いけど見た事ある人はレン以外殆ど
居なかった、そんなに緊張する必要…｣

緊張する必要は無いだろうと
伝えようとしたアクアだかルビーが
深刻そうにポツリと言葉を発した

｢んーん、居たの…凄い人｣

『あ、もしかして…??』

｢そう!!不知火フリルが居たんだよ!!｣

『確かにフリルの事は皆知ってるねぇ…』

｢月9のドラマで大ヒット!!
歌って踊れて演技も出来るマルチタレント!!
美女と言う言葉を聞いたら殆どの人が
まず思い浮かべる不知火フリル!!｣

｢いや、当然知ってるけど…
それ言ったらレンだってそうだろ??｣

『んぇ!?』

不知火の話だった筈が何故かレンの名前が出て驚く