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傍にいる[推しの子]

第3章 幼少期 第3話



「この現場に居る新人全員の中で
誰か1人でも生き残れりゃ大成功
そういう世界だ
生き残るのは何かしらの一流だけだ」

「ふーん

じゃあ平気だね
アイはアイドルとして一流だから」

「いや…
アイドルとして一流でも仕方ないだろ」

「74カット準備出来ました」

『あっ始まるっ!!』((ワクワク

「カット74!!」

『………』

(レン、凄い真剣にみてるな…)

「演技は並だが…いやに目を引く」

「でしょ??
さっきこんな事言ってた

ステージの上だとどの角度からも…
皆に可愛くしなきゃいけない…けど
ここではたった1人(カメラ)に
可愛く思ってもらえばいい
MVと同じ要領でいいなら得意分野って」

『…(えむぶい…って何だろ??)』

「MV感覚かよ…時代だなぁ」

そんな話をしながら
レンと監督と3人で
撮影が終わるまで居た

そして1ヶ月後……

アイの出るドラマが放送される日
俺含めアイとルビーで
そのドラマを見るためテレビの前にいた

のだが…

「えっこれだけ!?」

「ワンシーンちょびっとじゃん!!」

と、俺は勿論の事
妹のルビーも納得がいかなく
グチグチ言っていた

俺はすぐさま監督に電話を掛け
抗議したのだが…

「納得行かない」

「芸能を夢見るのは良いけど
芸能界に夢を見るのはよした方がいい
ここはアートの場じゃなくビジネスの場だ

だがまぁそっちの主張も分かるし
悪いとも思ってる、代わりにと
言っちゃなんだが…アイに仕事を振りたい
映画の仕事だ、文句はねぇだろ」

「えっまじd「ただし、お前も出るのが条件だ」

(……俺も…??)

監督の狙いはどうやら俺らしい
言い方だった

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