第6章 整理
何故そこまで出来るのかと
こういう物を集めて
彼女は自らを危険に投じる。
「…“2度超えた”そう言ってたが
どういう事だ?」
何処から話すべきか迷っていたが暫くして話し始めた。
ーーーーー
これが正解なのか正確には分からない。
…私の知る話を元に言うと、
時系列が合わない事があった。
まるで前後が入れ替わったような、そういう時間があった。
でも、合わなかったんじゃ無い。
私が“別の時間軸”を移動した。
この時間軸は並行世界の移動だ。
幾つ有るのかは分からないが、私は多分そこを移動している。
もし、私の知る話に必要な人間が欠けたらどうなるかは計り知れない。
移動した時間軸で“辿るべき真実に”辿れなかったとしても同じだ。
あの時間の間で“必要な項目”を示せるのは1つだけ。
降谷零が工藤邸に来る事。
恐らく、私が移動した時間軸の降谷さんは工藤邸に来なかった。
その時間軸ではそういうバタフライエフェクトだったんだろう。
並行世界を超えた時と、その世界で戻った時がそれぞれあって。
記憶は曖昧になりそうで。
言えるのは
その後、組織のヘリで私は
赤井さんと降谷さんに殺された。
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