第2章 “才能”
あとがき。
まずはここまでお読み頂きありがとうございます。
このページを読んでくださる方がいらっしゃるか分かりませんが
今後この話は複雑な世界線の中に没入していきます。お楽しみ頂ければ幸いです。
(後書きページを読む人だけの秘密のページ)
主人公said
後日。
工藤邸にて。
「“代替え”です。」
新しい携帯を受け取り、まぁこれも必要だけど。
「…バイクの事だと思ってました。」
わざと大破させたのはバイクを替えてもらえると思ったからで、というと沖矢さんは面白そうな顔をした。
「沖矢さんだって説明不足だろ!請求する!」
「ダメです。あなたはこれからも物を壊しそうなのでバイクのような高額な物は自分で支払っていただきます。」
「…お金ない。」
稼いでないな、と思っていたら沖矢さんが話し始めた。
「あなたは既にFBIで秘密裏に預かっているんです。我々に協力していただいている限り支給があります。もっとも、儚いものとなりそうですが?」
楽しそうに笑う沖矢さんに対してもう1つ言いたい事があるのを思い出し、作って貰った免許証を沖矢さんの前に置いた。
「…バイクだけで良いって言いましたよね?」
「そうでしたか?」
夕飯はビーフシチューなのか鍋を掻き混ぜている手元からいい匂いがしている。
「どうやってこんなッ」
ビーフシチューをスプーンで掬って私の口に突っ込んで片目をうっすら開ける
「…それ以上聞くならFBIに入って貰う。」
沖矢さんの顔で赤井さんの声で言われる。
いや勧誘の仕方、ーーー
ーーービーフシチュー、うま。
黙ったまま棚からお皿を取り出した。
Special short 🔚