第10章 検証
先日壊した携帯と同じだが色違いのところを見るに
渡しに来たのは間違いなく赤井さんだろう。
お礼を言いながら受け取ると既に幾つか登録された番号があった。
名前を消し、私だけに分かる様に書き換える。
それから覚えている番号も登録して携帯を閉じた。
その様子を終始見ていた哀ちゃんが話す。
「…どれを選んでも、どうなったのか聞かせてね。」
楽しそうに笑って部屋を出て行った。
昨夜、布団に入りながら考えていた。
もしこの先の未来を変えても何の変化も無いのなら
哀ちゃんの考えに賛同しても良いのかもしれない。
自分がここに来た理由が、この選択の先にあって
何かを変えられるのなら、選ぶべきかもしれない。
ーーどうしようかーーー
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・沖矢さん(11章ー赤井ルート)130〜136p
・安室さん(12章ー降谷ルート)137〜149p
・選ばない(13章ー××ルート)150〜157p
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ーーあとがきーー
“時空を移動する”という事を
疑似体験して頂きたく
3つの時間軸を用意します。
それでは
“行ってらっしゃい”
10章🔚
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