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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第8章 歓迎!ようこそ極楽温泉……** ※異種・GL※


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”歓迎!ようこそ極楽温泉を開始致します”



そう…もう 3度目になる
お約束のどこからか聞こえてくる
天の声の様なアナウンスが聞こえて来て



この世界に私が初めて来た時は

真っ黒の世界だった

黒い世界に緑色のフレームの世界に居たけど


でも…何故か 


今…私は… 真っ白の世界に居る


と言うか…白しか無い世界…

メリーが白の世界と言っていたけど

確かにここは… 白が永遠に続いていて

メリーの言っていた

白い世界で間違いは無さそうだ



でも…この白い世界に 不自然に

”温泉はこちらです →”と書かれた

木製の看板が立っているのが見えて


「違和感…半端ない…な…。
看板、不自然すぎ…る…し、
違和感しか…無いし…」


いろはがその看板が差す 

→の先を見ると… 

勿論 その矢印の先にも

ここと代り映えのしない 白い世界が

当然同じ様に ずっと続いている訳なのだが


白い世界をその看板の指示通りに進んだ先に


また看板が立っているのが見えて


”温泉はこちらです →”と


さっきと同じ事が書かれている看板がある

その看板の指さす先に視線を向けるが


白い世界が広がっているだけで…

不安な気持ち…に既になりかけていて

ちょっと…心が…折れそう…だな…

あまりにも…何も無さ過ぎて…


いろはが何かに気が付いてハッとすると


「ドラゴンボールに出て来る
精神と時の部屋ってこんな感じ…??」


と…そんな事を考えてしまったが

生憎私はここに修行に来たのではなくて
癒される…為に…来たはず…
そう来たはずだ… 
断じて 精神修行に来た訳じゃない

そう自分で自分を励ましつつ

自分の目の前の看板を いろはが見つめる


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