第7章 消費コスト
『ええ、
姫様の仰られる通りに御座います。
同時創造が推奨されているとは言えど、
世界に2つの物を創造する事には
変わりはありませんので。
当然、創造に対する消費コストも
単純に2倍になります。
しかし…”大地”が生成されなければ…、
国はおろか、始まりの村すらも
この世界には創る場所がございませんが?』
「村…?大地があれば…、
自分がこっちのいる時に
使う為の家だけじゃなくて
村人が住む村が作れるって事?」
『ええ、さようでございます。姫様。
”始まりの村”もダウンロード特典になりますし。
空と太陽と月、大地、海がある状態で
設置出来るようになります、生き物・生命体
自動生成ランダムパックが御座いますので…。
後は、姫様が大地と海さえ創って頂ければ。
この世界の大元の部分の創造は完了致します』
メリーの話によれば
本格的な自分の世界を創造するに当たって
世界その物の基礎となる部分の創造を
を今して居る段階で
本格的な国作りをして行くのは…
基礎を済ませてからの様だった
要するに…私達の世界で言えば
地球を創っている…
天地創造様な段階と言う事…なのだそうだ
ニコニコと満面の笑みをメリーが浮かべながら
いろはの顔を見ていて
紅茶とクッキーを用意して寛げる様にして
こっちをリラックスさせたのも
ちゃんと…私が…創造を頑張れば…
美味しいお紅茶に
美味しいお茶請けのご褒美があるよって
そう言う…意味…なんだろうけど…ッ
悔しいかな…メリーが淹れた紅茶は
下手なその辺のカフェの紅茶よりも
腹立たしいけど 美味しかったし…
茶葉にも…拘って選んでるんだろうなって
その香りの良さで分かるから