第19章 夢から醒めて
メリーがこの世界の文明が
どこまで進化したのかの
データの方を…確認してくれて
『姫様、データーに寄りますと。
この始まりの村以外にも、
複数の街や、小さな村も自動生成
されている様子にございます…。
この速度で進化している内は、
世界の創造は問題なく…
人類も進化をして行くでしょう…。
その内…始まりの村に勇者が…
誕生するのが先になるか。
もしくは…魔法が…
研究されるようになり
魔導士が集うオブジェクトの
知識の塔が自動的に生成されて…
大魔導士が誕生するのが…先か…と
…いう感じにありますが。
ここまで…文明が進化していたのは…
私にも予想外の結果にございますが…。
まずは、早急に…姫様のお住まいを
準備せねば…なりませんね』
メリーが言うには
私…と言う存在は
その世界にとって
神様と同意に値するので
おいそれとは…人々の前に姿を
現してはならない存在なのだそうだ
どの姫様も…自分の世界の
人々に見つからないように
空高く天空の城を構えたり
海の底に…海中の城を構えたり
切り立った崖に囲われた
危険な場所に
自分の居を構えているのだそうで
「ねぇ、メリー、だったらさ…」