第19章 夢から醒めて
さっきの事は…夢でも見たとでも
思って何も無かったように接すればいいと
そう…言葉じゃなくて…態度で
こっちに伝えて来てくれているのだが
さっきまで魔力が枯渇してて
すっからかんになっていた
あの感覚が…無くなっていて
今は…魔力が…
満ち溢れているのが分かるし
その時の記憶が最後の方は…
その…曖昧だけど…
私の身体にはさっきの余韻が
しっかり残っていて
メリーと…あの…スライム×2に…
イカされまくって
乱れまくった記憶しかない…
かぁぁっ…と…いろはの顔が熱くなって
思い出すつもりが無くても…
さっきのアレを思い出してしまって
顔が熱いので 赤くなってるんだろうけど
『姫様…は、夢をご覧になって
おられただけにございますよ?
お目覚めに…なられたのでありましたら、
ここにはもう…
用は御座いませんから…戻りましょう』
「う、うん…そ、そうだねっ…」
メリーに…話しかけられただけで
ドキドキしてしまって
えっちの時のメリーばっかり
思い出してしまう…
ダメだ…思い出しちゃ…
素数…素数を数えよう…そう
2……3…5…7…
『姫様?如何なされましたか?』
「えっ、何も…ッ、
さ、早く…帰ろうよ…メリー」