第18章 特別なチュートリアル…**
何もしてない…
いや 何も出来ない…
ただ…感じさせられてしまって
喘いでるだけだ
そうするしかないから そうしてる…のに…
メリーに…それを…褒められてしまって…
スルッと足を撫でていた手が…離れて
『姫様、……口付けても?』
キスをしても…じゃなくて
敢えて…口付けをしても良いかと
メリーがいろはに尋ねて来て
「んっ…でも…ッ、キス…は…ッ」
姫様は… 俺に…
操を立てたい相手が居るとでも…
そんな風に…想い続けている
相手がいるのだろうと
そんな風に…お考えなのかも…知れない…が
『姫様、口付けても?』
さっきまでとは違う…
普段のメリーの声じゃない
甘く…低く…こちらの鼓膜を揺らす
そのメリーの声に…メリーを男性だと…
男の人だと…強く…意識をされてしまって…
「んんっ…メリー…キス…して…?」
一度は…キスを断っておきながらに
あっさりと…それを…
受け入れてしまって居た
メリーの口付けは…
イキナリ 唇に与えられなくて
いろはの顔のあちこちに
ちゅ…ちゅ…っと
小さなリップ音を立てながら
落とされて行く