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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第17章 世界の中心に魔力を注ぐ




『姫様。どうやら…、私は…
ここまでの様にございますね…。
姫様のそのステッキの中の魔力を
…この奥に御座いますコアストーンに
直接与えて…頂きましても
宜しいでしょうか?』

メリーがそう言って いろはの背中を

トンと…手を添えて押すようにして来て

扉の前に…立たされてしまう…


ごくり…と…いろはが

扉を目の前にして言葉に固唾を飲んだ

メリーが案内出来るのは

ここまでだと言われて

この先の…世界の中心の

…コアストーンの元へは

私…が…一人で行く…しかない様だ


「メッ…メリー…そこに…居てね?
待っててね?ちょっと行って来るからっ」



今までの扉が巨大サイズだったのに

ここに来て普通サイズのドアで

そう言えば…あの通路…を

あっちから歩いて来た時は

かなり天井に高さがあったのに…

このドアに近づく程…に

天井が低くなって居て

私はギリギリ立てるけど……

メリーは…頭屈めないと

ダメな高さになってるな…


ドキドキと…自分の心臓が…

早鐘を打っていて

そっと…石の扉に手を伸ばすと…

そのまま扉に掛けた手が

ズブズブと…液状化した扉に

飲み込まれるようにして…沈んで行って


「きゃあああああっ、
何っ?これぇええっ!
何、気持ち悪ぃいいいっ。
何でここの、扉だけ、
普通に開かないのよぉおおっ」


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