第16章 行くべき場所へ……
「それって、ポケモンの
トレードみたいなのだよね?
って事はだよ?ミナトさんを貰うには
それ相当の等価交換じゃないと
交換が成り立たなくない?
その辺のポケモンと、
伝説のポケモンを交換してくれって
言ってるみたいな物じゃないの…?」
『ですので…、姫様には
…ミナト様を…我々の世界に
お招きするにしても、
それに等しい人物オブジェクトを
早急に手に入れる必要があるのであります…。
この、装置を作った
例のマッドサイエンティストから
不本意ではあるのですが…
ある物を…手に入れたいのですが。
その…等価交換として彼は
金銭ではなく…これを所望したので』
レアな人物オブジェクトを手に入れるためには
この超高速ワープエレベーターを作った
人間なのにこの世界に居座ってる
マッドサイエンティストから
ある物を手に入れたための対価が
必要であるとメリーが言って来て
ポケットの中から…
小さな小瓶の様な物を取り出すと
いろはにその小瓶を…見せて来て
「何…これ、何も入ってない
…からっぽの小瓶?」
『いえ…この中には…
特殊な…属性を持たない…
品種改良された、
クリアスライムが入っております…』
透明で同化してしまっているが
…この中には
属性の無い透明のスライムが
入って居ると メリーが言って来て
目を凝らして…見てみると…
確かに瓶の中に小さい…
まりも程のサイズの
透明のスライムが入ってるのが
いろはの目には確認する事が出来た