第16章 行くべき場所へ……
『先程…、この世界に
発生する人物オブジェクトの中で
高い魔力を有するのは、
大魔導士と勇者と魔王だと
ご説明を…致しましたが…。
もう一つ…、姫様には…
可能性が残されておいでに御座います』
今…私の世界を急成長させるために
世界の中心の核を目指しているのだが
メリーが…もう一つ
私には可能性が残されていると
そう…話を切り出して来て
『もう既に、
…そのイレギュラーとなって居る…
淫魔のセラピストのミナト様に御座います。
ミナト様に…姫様の魔力を直に
与える事を繰り返せば。
時間は…最初から
高い魔力を持っている、
魔王を魔力の限界突破させて
イレギュラーに育てるよりは
掛かってしまうとは
…思われるのではありますが…』
「え?ちょっと…待って…?メリー。
それって、ミナトさんを…
魔王にするって事なんじゃないの?」
『左様に御座います、姫様。ミナト様は、
元は下級魔族でしたが、現在は中級魔族。
姫様の魔力によって、
既にイレギュラー化もしております。
何度も、ミナト様に姫様との
魔力交換を繰り返せば。
その内に上級魔族、
その上の貴族魔族、そして…
最終的に…魔王へと…進化をされるかと…。
後は…ミナト様を…
こちらの世界に…召喚する事に
ミナト様を所有なさっておられる姫様の
ご同意がありましたら…の…
お話だけが…この場合の問題になるかと…』