第15章 執事の建前と嫉妬と焦燥
『彼が…不確定要素…である故の、
仮設に過ぎませんが…。
そうであると仮定するなら、
姫様と言う特別な創造のお力を
持つ存在達が作り上げた
特級呪霊…と言った所かも知れませんが…。
しかし、彼が呪霊の様な
存在なのか…も含めて、
彼には謎が多すぎる。
それを断言する事もだからと言って、
否定する事も出来ないのです…。
彼は…我々の世界では…
ディスマン…ではなく、”イレギュラー”
と呼ばれている存在であります。
どの姫様の世界にも、そして白の世界にも
干渉する事が出来る…存在…、
それがイレギュラー』
イレギュラーには違いないけど
存在がチート過ぎる気がする
イレギュラーなだけに
姫が干渉できない白の世界にも干渉が出来て
どのお姫様の世界にも干渉が出来るのは
一介の執事の出来る範囲を超えているから
だから…イレギュラーなのだと
そうメリーが言って来て
どう考えても…姫様が出来る
世界に対する干渉以上に
創造をする事が出来ないと言うだけで
どの世界にも干渉が可能な存在には違いない様だ
『一説には、彼は…呪霊ではなく。
誰かが故意にプログラムに
…忍び込ませた人工知能AIであるとする説…』