第15章 執事の建前と嫉妬と焦燥
それこそ…
好奇心は猫をも殺す…かも知れない
けど…
そんな理由らしい理由も…無いかも知れない
それすらも…
今の段階の情報だけじゃ…判断はつかない…か
メリーが…急に…この段階までの
答え合わせをして来る様になった理由は
私の…この…おっぱいの所に残された
呪いみたいな…印の所為…で
話すつもりは無かったけど…
必要に迫られたからって事…
って…所…までしか…今の段階では分からない
だったら…
今の段階で…考えられる可能性…からすれば
「ねぇ、だったら、メリー…。
彼も……、叶人さんも…、
メリーと同じ執事って事?」
いろはのその質問に対して
メリーが首を左右に振った
『いえ…、彼が…
誰かの姫様の執事であるとは
到底…私には思えません。
私も…その姿も知らないのですが。
執事の世界で…まことしやかに存在を
噂話に囁かれている…物であるかと』
者ではなくて 物だと言って来て
メリーからしても彼と言う存在は異端過ぎて
者であるかも…
定かではないのだと言う意味なのだろう
『時に…のお話になりますが、
姫様は…ディスマンと言う存在を
ご存じにありますか?』