第5章 次の日…の朝
そのガラスケースの中の太陽と月は
昔の平面だと地球が思われて居て
象が土台で支えている様な
そんな絵とかに描かれて居そうな
どこかアンティーク調の
ブロンズででも出来て居そうな太陽と月で
このアプリのダウロード特典だから
全員が漏れなく貰える特典の中の一つの様だ
「だっ、ダウンロード特典とかまであるんだ…」
益々…ソシャゲ…ぽいな…この世界観
18歳以上対象の育成型妄想シュミレーション
課金の代りに…
魔力消費…って事…なのかな…と
そう考えると…
この世界の理解が…捗りそうだけど
『ログインボーナスもございますよ?
それとは…別に…1日1回、無料で
ノーマルの姫ガチャも…お回し頂けますが?
まだ始めたばかりの、駆け出しの姫様には、
宝物の様なアイテムが目白押しかと』
メリーのビジュアルがそもそもに
ソシャゲ…のキャラって感じだけど
初回ダウンロード特典とログインボーナスに
毎日の無料ガチャまであるんだ
「ねぇ、ねぇ、メリー。何かを造るよりさ。
先に、その…さ。運試しがてらにさ、
姫ガチャってやつをしてみたいんだけど」
『畏まりました。姫様。
それでは…姫ガチャをご準備致します』
どんなアイテムが出て来るのかと
わくわくしながらいろはが
姫ガチャの準備が整うのを待っていたら
何も無い空間に突如として現れた
いろはの予想を遥かに上回る
大きな特大サイズのガチャに…
「メリー――?これ、大きすぎない…」
「姫ガチャに御座います、姫様」
高さは…10メートル いやもっと?と
思わず下から上をあほ口を開けながら
超巨大ガチャを見上げてしまっていた