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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第13章 メイド服を着た姫様と世界樹



姫様は…シナリオを経験する度に


一人でする セルフプレジャーとも

普通のセックスで得る 

マルチプルオーガズムとも違う

この世界と…魔法のステッキに

秘められていると言う

真の…快感の境地…にでも…

いろは様であられれば…

その内に辿りついて

しまわれるかも知れないが…



『もし…そうなってしまわれれば…その時は…』



そうなってしまった時を…メリーがもしもと

自分の脳内で想像をしてしまって

その想像を否定する様にして首を左右に振った


『いろは様…、私に…
貴方の執事で…在らせて下さいませ…』


閉じた二枚貝の様になったそのデイベッドの蓋を

メリーがそっと音を立てずに開くが

すぅすぅと寝息を立てている いろはは

シナリオの中に意識があるので…

目を覚ます事はない…状態で


『姫様…、少々の御無礼を…お許しを…』


穏やかな寝息を立てて眠るいろはの手を
メリーがぎゅっと…握ると

自分の手よりも小さなその手は


柔らかくて温かい




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