第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
『先程…、魔力が光る話を致しましたが、
大地の中にも…魔力は存在しておりますが。
その量は一定では御座いません。
魔力が集中する場所が御座いまして、
それを…我々は”魔力溜まり”と呼んでおりますが。
その魔力溜まりこそが、そう言った
オブジェクトを設置するのに
最適とされている、場所でございます。
今の姫様なら…お分かりかと思うのですが…
先程まで…我々が居りました場所に
お目を向けて頂いても??』
そう言われて いろはが
世界の中心の中心に目を向けると
かなり強い光を放っているのが分かる
メリーが言うにはこれが
見える様になったのは
私のこの世界の姫としての
レベルが上がった証拠なのだそうだ
『あの場所は姫様が特別な場所だと、
ご自身でお造りになった地形に御座いますので、
自然に発生する魔力溜まりよりも
強力な物に当然なります。
世界樹の設置場所としては
最高の立地条件が揃った場所で御座いますよ…』
オブジェクトはどこにでも好きに
設置すれば言い訳ではなくて
魔力と密接に関わるこの世界では
血が体内を血管を通って
流れて循環してる様にして
世界にも魔力が循環する道と
その流れが溜まる場所があって
その場所を魔力溜まりと言うらしい
その場所は魔力が常に集まるから
オブジェクトが成長しやすいのだそうだ
村のオブジェクトが成長すると
人が増えて 村が発展して
農業とか畜産とか…産業が発展するのだそうで
どんな物が良く育つのかとかは
ある程度はその魔力溜まりの強さと
後はランダムな要素に左右されるのだそうで…
今は 始まりの村を設置する場所を探してるから
始まりとつく位なので
なだらかな平地にしか置けないのだそうで
確かに冒険の始まりは
平野の中に在る
小さな田舎の村のイメージだ