第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
そうそう それこそ昔小学生の時に行った
科学館には 猿人から 北京原人
ネアンデルタール人 ホモサピエンスの
それぞれの頭蓋骨のレプリカを脳の重量と一緒に…
展示してあった気がする…
猿人が最初に現れたのが…
確か 700~600万年前だけど
この世界の人類もそんな感じに…
進化するのかお気軽進化するのか
その辺りは謎だけど
…でもメリーが魚は海からじゃなくて
空からって言ってたから
この世界の生物の進化は…地球のそれには
乗っ取らない独自の進化系なのだろう…な
『姫様…昨日よりも…周囲の木々が成長して
通路の部分に、根をはっておりおりますので。
足元が不安定になりますので、お手をどうぞ』
そう言ってメリーが
こちらに向かって恭しく
その手を差し出して来て
「大丈夫大丈夫…、いいよ。
子供じゃないんだし、
転んだりしない様に
私も、気を付けて歩くからッ」
メリーがこちらに差し出して来た手を
昨日のあれこれを思い出してしまって
素直に取れずに突っぱねてしまって
そのまま ズンズンと世界樹の種を昨日埋めた
世界の中心の更に中心部をいろはが目指す
朽ち果てた祭壇の…中央の場所から
淡い光が射しているのが見えて
「あそこっ、メリー見て、
あそこ…、あそこなんか光ってる…ッ」