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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘



さっきの事があったのもあって…

妙に…メリーと居ても
居心地が悪いと言うか 気まずいな…

メリーの顔を見るに見れなくて

いろはは視線を
テーブルの上に落としたままで

すっかり…別の話題になってしまって居たが

その…メリーの過去に関する話を

…メリーの口から直接

聞き出すべきなのか 聞きたい様で

それでいて聞くのが怖い様な

知りたくない様な…気分になってしまって居て

話し出そうとしては それを躊躇って

…と言うのを 何度かしてしまって居た


『姫様…、お聞きになられたい…ですか?』

「いい、今は…聞かない…、命令もしない…。
メリーがそれを話さなかったのは、
必要じゃなかったからでしょ?だからいい」

ふぅ…っとメリーが小さくため息を付く様にして

『宜しかったのですか?姫様…。
今のこの、機会を逃せば…私がいつ、
それを話す気になるのかすらも
定かではありませんよ?』

そう断わったのを本当に良いのかと
言いたげにメリーが言って来て

「いいよ、今は聞かないって言ったでしょ?
だから、聞かない。この流れで聞くのは
ちょっと、狡いかなって私だって思うしね~。
ねぇ、メリー、今度はさ…
フレンチトースト食べたいなぁ~って」

『確かに、そのお話、このメリーが
畏まりました…、フレンチトーストの件と…。
もう一つの件も…、確かに。
姫様の…ご期待に沿える様、
このメリー姫様に尽くさせて頂きますので』


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