第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
「だから、お礼が
言いたいなって思ってるんだよ。
あっ、そのね?
メリーが言ってるのは分るんだよ?
他の世界の姫様が考えたシナリオだから、
淫魔のセラピストのね、ミナトさんは
実在しない人物だって、
メリー言うけどさ。
あのシナリオを体験してる時はさ、
私だってあのシナリオの中の
登場人物の一人なんだよ?」
『でしたら…、姫様。
そちらの淫魔の
セラピストのミナト様に
感謝の気持ちを伝える為の、
いい方法が御座います』
「え?本当に?
メリー、何かいい方法があるの?」
メリーが言うには
シナリオ置き場のシナリオは
純粋なシナリオの総再生数
シナリオのお気に入り登録数
お気に入り登録はブックマークとか
そんな感じのやつだと…
何となく思うんだけど
後は…それ等に
いいねの数なんかを含めた
独自の計算式による
ランキング形式になって居るらしく
そのランキングによって
シナリオのクラス分けがされているらしい
それがある事によって
より優れたいいシナリオが
シナリオ置き場に集まる事を
目的にしている部分もあるし
お気に入りのシナリオにいいねをしたり
ハートを贈る事で
シナリオを楽しんだ方側からの
面白かったよとか
良かったよって言うのを
伝える事がシナリオの
書き手側に出来るのらしい