第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
『大変申し訳…御座いません…。姫様…。
今の私の、重ね重ねの
非礼と御無礼を、お許し下さい…。
姫様には、何と…私からお詫びと
お礼を申し上げればいいか…ッ』
急にスイッチが切り替わった様にして
いつも通りの態度になっていて
さっきまでのあの甘い空気は
嘘みたいにどこかへ行ってしまって居たので
その…余韻から無理やり
自分の身体と頭を引き戻して
冷静さを装うようにしつつ
「だったらさ、メリー。
ちゃんと…説明できる範囲で
説明をしてくれてもいいんじゃない?
今ので、メリーだって、私にさ、嫌でも
説明しないちゃ…ダメになったでしょ?
メリー、もう体調がいいんだったらさ。
お茶の用意してよ、2つ」
らしい感じに受け答えをして返して
あくまでも自分が
さっき喘いでいたのは感じてて
そうなったんじゃなくて
メリーのそれに合せてした演技だと…
取り繕って誤魔化そうとしてみたけど…
これ…メリーの事
ちゃんと…誤魔化せて…る…のかな?
『ですから、それが…ならないと…
私は…さっきも
姫様、貴方に言いましたが?
お忘れにありますか。
姫様は私をご友人か何かと
同じ様に扱われておいでにあります』
「じゃあ、私にお茶の用意をして頂戴?
それから、私のお茶にメリー、
貴方も付き合いなさい。
これは、命令よ?何か文句あるの?」
そうこっちにいろはが命令をして来て