第8章 歓迎!ようこそ極楽温泉……** ※異種・GL※
でろ――――んっと
その形を保てていそうで
たるみ切った様になっている
スライムをいろはがその指でつんつんと
突きながらスライムに声を掛ける
「ステラ…ちゃん…、大丈夫…?」
『…――!…――!!』
何かスライムが こちらに向かって
懸命に訴えかけている様だが…
この形態のままでは
人間の言葉が喋れないらしく
『……――!??……××◇、▲※※!』
うーん 困ったな…スライムの言語
全く音からして…理解が出来ないな…
聞こえるとか聞こえないとか
そんなレベルじゃなくて
言語として使用してる音域その物が
人間とスライムでは異なっている様だ
みょ――んっと自分の身体を
必死になって伸ばしながら
何かをこっちに訴え掛けている
そのスライムの頭…らしき部分を
よしよしといろはが自分の手で撫でると
自分の手の上にそのスライム乗せて
ちゅ…といろはが
ステラの頬にキスをすると
「ありがとう…ね…、ステラちゃん。
いっぱい気持ち良くして貰っちゃって…」
『………////』
心無しか…緑のスライムが
ピンク色になった気がしたのだが…
気のせい…かな?見間違い?
”歓迎!ようこそ極楽温泉を終了致します”
とどこからかアナウンスが聞こえて来て
そのまま元の自分が居た場所へと
強制的に引き戻されて行くのを感じる