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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第8章 歓迎!ようこそ極楽温泉……** ※異種・GL※



でろ――――んっと
その形を保てていそうで
たるみ切った様になっている
スライムをいろはがその指でつんつんと
突きながらスライムに声を掛ける

「ステラ…ちゃん…、大丈夫…?」

『…――!…――!!』

何かスライムが こちらに向かって
懸命に訴えかけている様だが…

この形態のままでは
人間の言葉が喋れないらしく

『……――!??……××◇、▲※※!』

うーん 困ったな…スライムの言語
全く音からして…理解が出来ないな…

聞こえるとか聞こえないとか
そんなレベルじゃなくて
言語として使用してる音域その物が
人間とスライムでは異なっている様だ

みょ――んっと自分の身体を
必死になって伸ばしながら
何かをこっちに訴え掛けている
そのスライムの頭…らしき部分を
よしよしといろはが自分の手で撫でると

自分の手の上にそのスライム乗せて

ちゅ…といろはが
ステラの頬にキスをすると

「ありがとう…ね…、ステラちゃん。
いっぱい気持ち良くして貰っちゃって…」

『………////』

心無しか…緑のスライムが

ピンク色になった気がしたのだが…


気のせい…かな?見間違い?




”歓迎!ようこそ極楽温泉を終了致します”



とどこからかアナウンスが聞こえて来て



そのまま元の自分が居た場所へと

強制的に引き戻されて行くのを感じる


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