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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第16章 ご都合呪いの時間(番外編)


渚side

今日もいつも通り学校に通う。今日もHRの一斉射撃で撃ち落とせるように準備しておかなくちゃ…

そういえば、最近一つ銃の調子がおかしいんだよな…後で烏丸先生に見てもらわなきゃ…

そう思いながら教室のドアを開けると…



もう既に教室に来ている人たちが後ろの方に群がっていた。


「おはようみんな、えっと、どうしたの?」

戸惑いながらも皆に聞いてみると、前原君が振り返って言った

「大変だぞ!早稲田さんが……



















ケモになった……!」























「「可愛い~!」」

デレデレになってる茅野と倉橋さんに撫でられている耳の生えた遊夢ちゃん。耳としっぽの形からして恐らく猫だろう。丁寧にサイズまで変わっていてバッグに入りそうなくらい小さい白猫。服のサイズまでは変わっていないらしく、だぼだぼのワイシャツを着崩して不思議そうに袖を見つめる姿はとても可愛らしい


「えーっとこれは一体どういう状況で…」

「そのまんまだよ。ここに来たら先に教室で勉強していたらしき早稲田さんが猫化してたって訳」

この騒ぎは先生が来るまで続いてHRの一斉射撃どころではなかった

「奥田さん、これ、薬で直せたりする?」

「分かりません、努力はしてみますがこんな症状は初めて見たので…

まるでファンタジーです…」


あれか、あの作者のせいか←

とにかく今日一日遊夢ちゃんは猫になったまま過ごすしかなさそうだ



「見て見て~おててちっちゃーい!」

倉橋さんは遊夢ちゃんを抱き上げ、手を触ったりする。


うう、可愛い……!

「渚君も触ってみたら~?凄いもちもちだよ?」

「え、あ…じゃあお言葉に甘えて…」

僕が羨ましそうに見ていたのに気が付いたのか抱っこさせてもらった

虚ろな目をしながら僕を見つめる姿はいつも以上に愛くるしくてハートを捕まれる 

「か、可愛い…」

思わず頬ずりする。遊夢ちゃんは相変わらずのボケっとした顔で受け入れる

「へー、渚君て猫好きだったんだ」
「人並にはね。けどあそこまでにっこにこなのは私も初めて見たな~」
隣でカルマ君と茅野が何か話してたけど今は気にしない
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