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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第13章 LとRの時間


『な…!』

何が起こったか分からない…私が唖然と口を開いていると、横で赤羽さんが解説してくれた


「多分、ワイヤーだね」

『ワイヤー?』

「うん、トラップではよく使われる技だよ。細くて見えないし、簡易的なものであればすぐに仕掛けられるのが長所」

『……で、それがなんだっていうんですか?』

「分かんない?
ビッチ先生はあの瞬間にワイヤートラップを仕掛けてたってこと。恐らくあの上着もカモフラージュ。

ビッチ先生”にしか”警戒していなかった烏丸先生はまんまとその罠に引っかかったってわけ」


外を見れば、隙をついたイリーナ先生が烏丸先生を馬乗りで取り押さえていた


「うおお烏間先生の上を取った!!」

「やるじゃんビッチ先生!!」



そのまま刺そうとするが…

その手は食い止められる。力技では烏丸先生の方が上だった。そこが、殺し屋にとって男と女の大きな壁。


イリーナ先生はそれを乗り越えようとしていた






「ん?何か話してる?」

「交渉か?」




私達があれやこれやと考える前に…



烏丸先生がナイフを持つ手を離した。降参のポーズ…!
そのままの勢いで、ナイフは烏間先生の体に当たった。


「当たった!!」

「すげぇ!!」

「ビッチ先生残留決定だ!!」


私も心のうちでほっと息をついた



やはり、先生は業界のセオリーを知っている。だからこそ、私達はこの人に教わりたい。

暗殺の事、今のこと…!
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