第12章 人工知能の時間
「言っておくが、『彼女』はAIとして顔を持ち、れっきとした生徒として登録されている。あの場所からずっとおまえに銃口を向けるが、おまえは彼女に反撃できない。『生徒に危害を加える事は許されない』、それがおまえの教師としての契約だからな」
その手を使ったか…
私達としては必要なことしか話したり行動しない人を生徒を見なすのも無理やりすぎるしどうかと思う
って、私もか←
「……なるほどねぇ。契約を逆手に取って…なりふり構わず機械を生徒に仕立てたと
いいでしょう、自律思考固定砲台さん。あなたをE組に歓迎します!」
「───この登場人物の相関図をまとめると…」
一時間目、先生はいつも通り授業をする。
固定砲台っていうぐらいだから…撃つとは思うんだけど…
そう思った矢先、箱が急に機械音と共に光出した
ジャカッ
箱から出てきたのは無数の機関銃やマシンガン。お、多い!これクラスの銃口分あるんじゃない!?
彼女は容赦なく先生に発砲する。
だが先生に何ら変わらないいつものことのようでスピードで躱す
「ショットガン4門、機関銃2門。濃密な弾幕ですが、ここの生徒は当たり前にやってますよ
それと、授業中の発砲は禁止ですよ」
「気を付けます。続けて攻撃に移ります」
「弾道再計算、射角修正。自己進化フェイズ5‐28‐02に移行」
よくわからない言葉を読み上げている。けどこれ…学習してる…
彼女はもう一度銃口を向ける
「凝りませんねぇ」
あのしましまの顔で先生はニヤリと笑った
雨のように乱れ撃つ弾幕の中、先生は難なく躱す。弾と弾の隙間を通ったり、チョークで弾をはじき逃げ道を確保したり
ブチュッ
『!!』
触手の指がちぎれた。当たったんだ…!!
「右指先破壊、増設した副砲の効果を確認しました」
ゆっくり彼女の方を見ると、相変わらずの貼り付けられた表情で先生を見つめている
「次の射撃で殺せる確率、0.001%未満。次の次の射撃で殺せる確率、0.003%未満。卒業までに殺せる確率、90%以上」
「よろしくお願いします、殺せんせー。続けて攻撃に移ります」
狂気的な笑顔で彼女は次の発砲の学習に移った