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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第12章 人工知能の時間




『あ、おはようございます。皆さん』

「おはよう遊夢ちゃん」

「お、おお…なんだ早稲田さんか…」

「お、おはようゴザイマス…」
山道の通学路で渚さんと杉野さん、岡島さんを見つけたので声をかけた。だが、あとの後者二人はなぜか挨拶がかたことだった

『何かあったんですか?』

「うーん…」
渚さんは苦笑いした


「渚、逆に普通なのがおかしいだろ」
「早稲田さんが元美人だって考えたらさぁ」



『?』

「まあまあ、早く学校行こう」








「そういえば今日転校生来るって烏丸先生がメールで言ってたな」

『この時期ですから生徒に扮した殺し屋…でしょうか?』

「気になるだろ?

俺、先生に『写真とかないですか』って送ってみたんだけど、そしたらこれが返って来た」

岡島さんのスマートフォンには紫の髪色をしたショートカット女の子が映っていた。顔もまつ毛も整っていて可愛い

「お、女子か。結構可愛いな」







杉野さんが言ったことを聞いて、少しだけ、ほんの少しだけ、渚さんはこの子のことをどう見ているんだろうと思ってしまった。目線が交わると不思議そうな目をして見つめてくるので逸らした


「何か俄然楽しみになって来たな!」

「どんな子なんだろう」


私達は足早に学校へ向かった


「もう転校生来てるかな…?」

杉野さんがドアを開けたとき、教室には生徒はいなかった。ただ一つのものを除いては…

「ん?何だあのでっかい箱…」

教室後ろには大きな黒い立方体が
いきなりブツンと箱が起動し、何かが映った
岡島さんが見せてくれた女の子だ

「おはようございます、今日から転校してきました。自律固定砲台と申します。宜しくお願い致します」


それだけ読み上げて電源は落とされた




「「『(そう来たか…!!!(汗 )』」」











「皆知ってると思うが、転校生を紹介する。ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ」

「よろしくお願いします」
HR、烏丸先生ががため息交じりに紹介する彼女は無機質な声色で挨拶する。先生も大変ですね…

隣を見ると自律固定砲台…さん?を怪しげに見つけるイリーナ先生と笑いを堪えられてない先生が

「お前が笑うな。同じイロモノだろうが」


それは確かに
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