第11章 修学旅行の時間
「女の賞味期限は短いの
あんた達は私と違って…危険とは縁遠い国に生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい」
先生が生まれたところ。常日頃戦争や飢えに苦しむような場所
「ビッチ先生がまともな事言ってる」
「なんか生意気〜」
「なめくさりおってガキ共!!」
いや、まだこんなこと言ってられるこの子たちはまだ幸せですよ。とは言えず…
「じゃあさじゃあさ、ビッチ先生がオトしてきた男の話聞かせてよ」
「あ、興味ある〜」
みんな澄ました顔して意外と色恋に興味あるんだ…
「フフ、いいわよ。子供にはシゲキが強いから覚悟なさい」
というか…話していいんだ…(汗
『わ、私は遠慮を…』
「逃がさないわよ遊夢、あんたも聞いてて損はない話だから」
『うげ…』
「例えばあれは17の時…」
皆がゴクリとつばを飲む。その普通の空気に普通に奴は紛れてた
「おいそこォ!!」
イリーナ先生が指さしたそこににやにやした先生はいた
「さりげなくまぎれこむな女の園に!!」
「いいじゃないですか、私もその色恋の話聞きたいですよ」
下世話だ…この人に恋愛の相談はしたくないな…
「そーゆー殺せんせーはどーなのよ、自分のプライベートはちっとも見せないくせに」
「そーだよ人のばっかずるい!!」
お?これは形成逆転…
「先生は恋話とか無いわけ?」
「え?」
「そーよ、巨乳好きだし片思いぐらい絶対あるでしょ」
「え?」
みんなが指を差して追及する。
が、途切れたのを見計らって例の速さで逃げ出した
「逃げた!!」
「捕らえて吐かせて殺すのよ!!!」
イリーナ先生の合図を境に皆一斉にナイフや銃を出す
うーん、いつもの感じ
「し、しまった!男女に挟まれて…!!」
「「「「「死ね!!」」」」」
「何だかんだ暗殺になっちゃうね」
「うん…」
「どうしたの渚?」
「……一年後に地球がなくなるかどうかは分からないけど…
このクラスは終わるんだよね……?今年で
みんなとこうやって遊んだり、笑ったり、後悔しないようなこともっと沢山したいな…」
「………うん、そうだね…!
取り合えずもう一回行きたいね、修学旅行」
「うん。
あれ?そういえば遊夢ちゃんは?」
「あれ?一緒にいたはずなんだけど…」