第11章 修学旅行の時間
ふすまが開いたおとがして振り向くとカルマ君が立ってた。お風呂から帰って来たみたいで片手にフルーツ牛乳持ってる。
相変わらずミルクオレ系好きだなぁ
「お、カルマ丁度いいところに!」
「どの女子が気になるか集計取ってんだ。お前気になる子とかいるのか?」
「みんなもう言ったんだから逃げられねーぞ」
「うーん…………奥田さんかな」
「え、意外なんで?」
「あの子怪しげなクロロホルムとか作れそうじゃん?俺のイタズラの幅広がるじゃん」
「うーん絶対くっつかせたくない二人だな」
僕も意外。てっきり同じクラスだったし遊夢ちゃん選ぶと思ってた
「お、渚君いいもん持ってんじゃん」
「え?」
「これ遠足の時の写真?あー確か渚君ひつじちゃんと一緒の班だったしね」
「あ、ちょっと返してよ!」
「なんでこんなもの持ってんの?もう二年前の写真なんてみんな捨てるだろうに」
「えっと………僕意外と写真捨てられないタイプなんだ…綺麗なのだと特に…」
「あーそれ俺も分かる。兄弟の小さい頃の写真とかたまってるけど捨てる勇気ないんだよなー」
「出た、親バカ磯貝」
磯貝君のおかげで何とか不穏な雰囲気にはならなかった
「とにかく、このことは男子の中だけの秘密な?まあ、知られたくない奴がほとんどだろうし
くれぐれも先生や女子たちには…」
磯貝君の言葉が止まる。何があったのか視線の先を確認すると…
殺せんせーが窓に部屋のべったり張り付いていた。そのままさらさらとメモして逃走
「逃げやがった!」
「殺せ!!」
「クッソあのタコ人のプライバシー犯しやがって!!!」
みんな一斉にどたどたと部屋を出て暗殺。
これ…いつもの感じだ…(汗
――――
「ええええええ!?ビッチ先生まだ二十歳ぃ!?」
「経験豊富だからもっと上かと思ってた」
「ねー」
「毒蛾みたいなキャラのくせに」
「それはね、濃い人生が作る色気が…って誰だ今毒蛾つったの!!」
「ツッコミが遅いよ…」
イリーナ先生が入ってきてから大人の恋バナが始まった。周りにはみんなで集めた沢山のお菓子が
『こういうアフターヌーンティーみたいなのって憧れます』
一つお菓子を手に話を聞く