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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第11章 修学旅行の時間


「あんた達、消灯時間になったってことを一応伝えに来たわよ」

「一応って(汗」

「どうせ夜通し話すんでしょ?」

「物分かりいいねビッチ先生」

ふすまを開けて入って来たのはお風呂上りのイリーナ先生。片手にはお酒を持っている

「あ、お酒いいなー」

「何話してたのよ」

「早稲田さんの色恋話」

「…あんたやっぱ…」

『あーあーいいですって私の話は!』



そうやって再び話を再開させる





――――
渚side

僕達の部屋ではどの女子が人気かということで唐突に投票をし始めた

「やっぱ一位は神崎さんかー」

遊夢ちゃんは…一票か。ってことは僕しか入れて無いわけで…まあそれでもいいんだけど、もうちょっといると思ったな…


「そういえば杉野のとこはどうだった?念願の神崎さんと同じ班になれたんだろ?」

「それがさー、結局色々あって進展はなーんにも」

「あー何か大変だったらしいな」
茅野達を攫われて、アジトを何とか見つけて、助けようとしたところを殺せんせーに良いとこ取りされた。ドタバタした一日だったけど、思い出すとどっと疲れてきた

「早稲田さんは渚だろ?」

「え」

「おい前原匿名だって言っただろ」

「これはみんな分かってるだろ?」

僕に話が振られた。特に話すこともないんだけどな…

「僕は遊夢ちゃんが一票だったのが意外だったんだけど…なんで?」

「あー…なんか大人しめで普通な感じだから…」

「オーラないよな…」

「何だよその驚いた顔」

「いや、…普通だって言われてるが…


遊夢ちゃん一年生の時かなり美人だったよ?」

「は?」

「えっと、ちょっと待ってて。一年生の時に遠足行ったじゃん?」

「ああ、懐かしいな」

「これ、その時の写真なんだけど…」


































「なんだこれ…めちゃめちゃ美人じゃねえか!」

「ロングだ…!」

「そういや、いたな。こんな子」
みんな写真に群がり、感嘆の声を上げる


「渚、これ刷り増しできねえか?」

「なあ、やっぱ俺改票していいかな?」

「え?」
ちょっ、それは困る!

「やめろ、岡島、前原。渚が困ってるだろ」


「「痛て」」

磯貝君が注意してくれたおかげで助かった
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