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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第11章 修学旅行の時間


「どう神崎さん? 日程表見つかった?」

「…ううん」

神崎さんが不安そうに呟いた。どうやらどこかでまとめた日程表を落としてしまったらしい

「神崎さんは真面目ですからねぇ。独自に日程をまとめてたとは感心です。
でもご安心を。先生手作りのしおりをもてば全て安心」

「それ持って歩きたくないからまとめてんだよ!!」

『あれを持っていったら荷物半分減りますし、お土産も買えません!』

私がきっぱり言うと先生はショックを受けたような顔をした























次の日

「念願の班別行動だね!」

「必ず仕留める!」

「その前に、少し嵐山を散策しましょう。お土産も気になるし」

『そうですね、チャットで繋がってるみんなの情報によれば先生はまだ清水寺の北の方なので回ってくるにはまだ大丈夫でしょう』

暗殺成功のため、情報交換を重要とした私達は班別に携帯で連絡を取り合っていた。ちなみにこれは磯貝さんの発案である







「あ、この扇子可愛いー!」

「流石京都…織物がいっぱいある」

「すげえ人だかり…いつもこんなにいんのかな…わっ」

「できれば着物着て回りたかったよねー」

『確かにです。
あ、こういうキャラクターがモチーフのお店もあるんですね。映えにも特化してるところですね』

「これで興行収入も毎年凄いのですから大した政策を営んでいます」

『!?』

「殺せんせー!!」

「すみません、名物の八つ橋を買っていたら少し遅れてしまいました」

『こっちの予定では全然早い方ですよ』

「じゃあ、先生も来たところだし、早くトロッコに行こう!」













「いやあ、さすが早いですね」

「嘘つけ、先生のスピードに比べたら全然だろ」

電車に似ていて、少し風とおりが良いトロッコの中はかたことと揺れ、眠たくなる

「あ、殺せんせー見て!川下りしてる」

「ほう、どれどれ」


…っは!危うく本当に寝るところだった!

せめてここは見ないと…先生が撃たれるところ…!






考えたのは先生が川を見ようと身を乗り出す瞬間。ここなら死角もつけるし、先生にも気づかれない…!










チュンッ



『…(やったか…?)』
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