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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第11章 修学旅行の時間


「何で窓に張りついてんだよ殺せんせー!!」

「いやぁ…駅中スウィーツを買ってたら乗り遅れまして、次の駅までこの状態で一緒に行きます。ご心配なく、保護色にしてますから。服と荷物が張りついてるように見えるだけです」

「それはそれで不自然だよ!!」

『スイーツって、何故今なんですか!先生は東京なんて一分もかからないでしょうに!』










「いやぁ疲れました。目立たないよう旅するのも大変ですねぇ」
次の駅で先生は乗って来た。こっちもこっちで突っ込むのも疲れた

「そんなクソでかい荷物持って来んなよ」

「ただでさえ殺せんせー目立つのに」

「てか外で国家機密がこんなに目立っちゃヤバくない?」

「にゅやッ!?」

そうだ、ぶっちゃけお留守番してくれた方が平穏に旅行できたのだが
と、しばらく後に菅谷さんが先生に何かを投げ渡した

「殺せんせー、ほれ。まずそのすぐ落ちる付け鼻から変えようぜ」

どうやら変装用の道具をいじっていたようだ

「…おお!! すごいフィット感!!」

「顔の曲面と雰囲気に合うように削ったんだよ。俺、そんなん作るの得意だから」


意外な一面が見れた気がした

『こうやって知らなかったみんなのことを知ることも修学旅行の楽しみなんですかね…』

ここで…私がMineってこと言っちゃおうかな…?
いや、駄目だ。こんな旅行の気分に流されてなんてろくなことがない














『起きてください倉橋さん…』

「んん…?」

『着きましたよ。ここからバスで移動だそうです』

「んーおけおけおっけー…」
倉橋さん…寝ぼけるとこんな感じになるんだ…




「…1日目ですでに瀕死なんだけど」

「新幹線とバスで酔ってグロッキーとは…」

「おろろろr…」

まさかのターゲットバス酔い。こんなに隙だらけでも殺せてないのが何だか尺だ

「大丈夫? 寝室で休んだら?」
心配そうでありつつも笑顔でナイフを振る岡野さん

「いえ…ご心配無く。先生これから1度東京に戻りますし。枕を忘れてしまいまして」

あれだけ荷物持ってきたのに忘れ物とは…あれで全部じゃなかったんだ…
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