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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第11章 修学旅行の時間


暗殺期限が11カ月を切った今、クラスでは修学旅行の話で持ち切りである。進級してから一カ月しか経ってないのに遠出で協力とか半分無茶ぶりだ


「まったく…3年生も始まったばかりのこの時期に、総決算の修学旅行とは片腹痛い

先生あまり気乗りしません」

「ウキウキじゃねーか!!」
後ろの大量の荷物をで説得力のせもない。

「たかだか修学旅行に荷物デカすぎ!!」

「明らかに必要無い物入ってるし!!」

「…バレましたか。正直先生、君達との旅行が楽しみで仕方ないです」

『先生なら京都なんて余裕で行けるのにですか?』

「いえいえ移動と旅行は違います、みんなと同じ場所に行き、ハプニングに遭う。これこそ旅行の醍醐味なのです!」








「知っての通り来週から京都2泊3日の修学旅行だ」


私達は体育着で校庭に集められた。前で烏丸先生が修学旅行について連絡事項を話している


「君等の楽しみを極力邪魔はしたくないが、これも任務だ」

「…てことはあっちでも暗殺?」

「その通り。
京都の街は学校内とは段違いに広く複雑。しかも…君達は回るコースを班ごとに決め、奴はそれに付き添う予定だ
スナイパーを配置するには絶好のロケーション。既に国は狙撃のプロ達を手配したそうだ
成功した場合貢献度に応じて百億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」














「早稲田さんっ!」

『倉橋さん…!』
ショートカットにかかった毛先のブリーチ。いつでも明るく、動物が大好きな彼女は私とは正反対な存在だ

「修学旅行の班一緒になろーよ!」

『…(私とはあまり話したことないのにどうして…いや、ここは質問すると不穏な雰囲気になる)いいですよ』

「やったー」















「遊夢ちゃんはもう班決まった?」

『ええ、何故か倉橋さんの班に勧誘されました』

「そ、そうなんだ」
心なしか少し残念そうにする渚さん

『私を誘うつもりだったんですか?』

「うん、カルマ君もいるし話しやすいかなって思って」

『そこまで柔軟じゃないわけじゃありませんよ。まあたまには違う人と交流をするのもいいかもしれませんよ?私も貴方も』

「遊夢さん、暗殺のコース決めよう!」

『あ、呼ばれたので行きますね』

「あ、うん」








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