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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第10章 特別講習の時間


『よし、いくよMine…!』



ライブ会場に響き渡るMineコール。私は定位置にスタンバイする。イントロが鳴り始めると歓声はフェードアウトする。私が歌い出しを歌い始めると再び歓声が上がる

『(さあ、ショーの幕開けだ)』


















『みんな!ようやく会えたね!』



ステップを踏む。短期間で覚えた取って付けたようなものだがサイリウムの躍動から観客が盛り上がっていることを感じる




気持ちいい…
世間の白い目も気にせず、のびやかに歌えるこの場所が。
聞けば応えてくれるこの空間が。




最後を歌い切れば拍手と歓声が沸き起こる











『今日は初単独ライブ来てくれてありがとう!
ちゅーことで、まずは今回のライブを飾ってくれるバンドマン紹介しちゃうぜ!
左からベースのAZUKI!…
























『……』

「遊夢ちゃん大丈夫?今日ぼーっとしてるね」

「いつも通りじゃない?」

「いや、いつもは一人考え事してる顔だけどこれは明らかにい疲れてる顔だよ」

「えー?それ渚にしか分んなくない?」

『私の前でそんな話しないで下さい、渚さん、茅野さん。ペットみたいに覗き込んで様子確認しないで』

学校、昨日の疲れが取れてなかったため今日もぐったりな一日になりそうだ。けど、昨日の興奮を思い出すと口角が上がる。が、ここでは変人みたいになってしまうので抑える

『少し夜更かししてしまいましてね…力が入らなくて…』

「ふーん、あ、もしかしてMineのライブ行ってたとか?」

『あ…いや、普通に勉強ですよ』

「そういえば昨日だったね」

「まあそりゃそうかー初の単独だったからチケットの倍率めちゃめちゃ高かったってネットで見たし」


「早稲田さん!」
勢いよくドアを開けて入って来たの我らが先生

「あ、殺せんせーおはよう!」

「おはようございます」

「ど、どうしたんですかそんなに慌てて」

「早稲田さん、今週の休日は空いてますか?」

『え、はい』

「ヌフフフ、貴方を教科特別講習に連れていきます!」









「「『………



えええええええええええええええええええええ!?』」」
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