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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第9章 見えない戦いの時間


風が止んだと思えば、先生はいつの間にか校庭の遠くに

「……校庭に雑草や凸凹が多かったのでね。少し手入れしておきました」

周りを見れば刈り取った草や慣らした石たちがパラパラ落ちてくる





ここには…もう何もない

「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなどたやすい事です」

先生の顔は黒みがかった黄色。


「もしも君達が自信を持てる第二の刃を示せなければ。相手に値する暗殺者はこの教室にはいないと見なし、校舎ごと平らにして先生は去ります」

「第二の刃…いつまでに?」

渚君が恐る恐る聞くと


「決まっています。明日です」
と、にっこり

「明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい」

『あ、明日ぁ!?』

「君達の第二の刃は先生が既に育てています。本校舎の教師達に劣るほど…先生はトロい教え方をしていません。
自信を持ってその刃を振るって来なさい。
ミッションを成功させ、恥じる事なく笑顔で胸を張るのです。自分達がアサシンであり…E組である事に!!」




















私達は本校舎で静かなる戦いを繰り広げた。もちろんそれはテストを作る側の先生は知る由もない

「不正はするなよ~本校舎の教師の俺がしっかり見張ってるからな~」














『(ここは最終的には確率を求める問題。けどそのためにはまだ事象が足りない。前もって出さないとここの点は取れない…!)』


ありったけの知識と閃きをフル活用して頭を回転させる。まるで大量の敵をなぎ倒すRPGのようだ

いける…まだいける…!




『(………あ)』

ふとペンが止まる。なんだこれ…


というかどうやって導けば…


目の前が真っ暗になる。どこ?どこにいるの?
どこを撃ったらいいの?どこが弱点なの?


ふと後ろから殺気を感じる。しまった…!後ろを…





ザシュッ




















「(大丈夫、落ち着いてください。もっと全体を見渡して。
速さの問題と言いつつも、これは比の公式が使えます。


これは貴方が強敵だと思った幻覚が膨れ上がったものです。ほら、弱点の核が目の前に!)」


せん…せい…





カツカツ……

いける、まだ……






その時…私は後頭部誰かに殴られた。後ろを振り向いた時には……


遅かった。
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