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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第46章 卒業の時間


「へくしょ、

ってきゃあああ!!私なんてかっこ!」

茅野さんの復活を喜ぶのもつかの間、攻撃のせいでばっつり服が破けてしまっているのに気づく。とりあえず目の前を隠してあげた

「まあまあ髪も先生に結ってもらえたんだし」
「先に服を直して欲しかったよ…」
前原さんが笑いながら彼女に自分の服を貸してあげた

「いやいや、あの手厚い殺せんせーの治療だ

ちょっとくらい巨乳になってるかもしれねぇぞ」

「そうなの?殺せんせー」














((ドサッ












「ふう……疲れました……」




そう言って倒れこんだ先生は、いつになく満足気で、いつになく弱々しかった



「...みなさん。暗殺者が瀕死のターゲットを逃がしてどうしますか。




分かりませんか?

殺し時ですよ






楽しい時間は
必ず終わるもの

それが教室というものだから」


上空を見上げるとレーザーの光が溢れんばかりに膨れ上がっていた。もう既に期限の時間は一時間を切り、もう終わりが近づいていることを残酷に物語っている


来てしまったのか…別れの時が




「みんな、俺たち自身で決めなきゃいけない。

このまま天に任せるという選択肢ももちろんある」
磯貝さんが振り返ってみんなに呼びかけた。その声がいつになく落ち着いた気分になれる


「手を挙げてくれ。殺せんせーを殺したくないやつ」


当たり前だ。と泣き喚きたい、その代わりにみんな黙ってその手を挙げた


「OK。ありがとう











...殺したい、やつ」







―――
「初めまして、私が月をやった犯人です。来年には地球も爆破する予定です。君たちの担任になったのでどうぞよろしく」
―――







私たちの傍には、いつも先生と、銃と、ナイフがあった






震える手を鼓舞させて、手を挙げた




それを見て満足そうに先生は笑った









私たちは殺し屋。

ターゲットは、先生。















「こう、押さえてれば動けないんだよね?」

みんなが先生の体を手で押さえる。今までこの手で狙ってきた標的の体に触ると手がかじかんでしょうがない

「ええ、中村さん。押さえる力が弱すぎるのが心配ですが」
「…」
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