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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第45章 自分たちの時間


違和感を覚えた。シロがまた誰かを引き連れている。しかも顔が見えないように全身ファスナーを閉めた変な恰好をしている。

その黒服の男が話しながらゆっくりとファスナーを開け始めた

「殺せんせー、僕が誰だかわかるよね?」


その声…まさか…



「改めて生徒達にも紹介しようか。

彼がそのタコから死神の名を奪った男だ。そして...



今日からは彼が新しい"殺せんせーだ"」


服はは千切れるように裂け、全貌が見えてくる。全身真っ黒に変色し、顔は痩せこけて骸骨に近い。そして無数の触手が先生を狙っていた。


『この人…死神だ…』



「嘘だろ…」
「あんときまで人の形してたのに…今じゃもう怪物じゃねーか!!」




そして、元死神と二代目死神との闘いが始まった。シロは次は本人の安全性を全く考えない方向で研究していった。

最高速度はマッハ40。先生の二倍だ。衝撃波もその速度ゆえに扱えるようになっていた

死神は自らその実験体を望んだ

「余命はわずか一か月に減るが、パワーは莫大に上がる!

ハハハ!最強で効率的な兵器だろう!?」

狂ってる…まだそれを兵器化する気があるなんて…

「…自分は安全だから…
そうやっていつも、他人ばかり傷つけて!

自分は安全な所からッ!」
茅野さんが因縁の相手を睨んだ。彼女にとっては彼がお姉さんを殺したのに等しい

「...そう思うかね?」



シロは突然何かを取り出して首に当てた

「私が何も賭けていないと、そう思うかね?」

よく見ると注射器で何かを注入していた。そのおぞましい光景に口に手を当てる

「自分の命などどうでもいい。ただこいつさえ殺せれば…」

触手細胞を少しずつ投与することで人間の形を保ったままあのスピード発揮できる


こんなの、…卑怯過ぎるよ…


「皆さん、さっきの授業で言い忘れていたことがあります...」
先生がふらつきながら背中で語り始めた


「いかに巧みに正面戦等が優れた殺し屋でも人生の中では少なからず数度全力を尽くして戦わなければならない時がある。




先生の場合、それは今ですッ...!」
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