• テキストサイズ

私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第45章 自分たちの時間


烏丸先生のお陰で一時は何とかなった。それよりも今一番聴きたいのはどうなっているかだ

「...烏間先生、これは一体どういうことですか」

「タイムリミットだ。政府は今日まで準備を進めてきた最終手段を発動したんだ」

「最終手段...?」

やはりあのレーザーは先生を閉じ込める檻に過ぎないという。問題はその上空。オゾン層よりも上に飛ぶ衛星により放たれる光線で先生を死滅させようとしている。リミットは1週間

「じゃ、じゃあ、俺たちが頑張って探した生かす方法は、全部…」
「そんなのないよ……」





「烏丸先生、お願いです!僕たちを行かせてください!!」
渚さんが一歩前に出た


「駄目だ。もう既に山中にも町中にも精鋭部隊が配置されている。君たちが入り込む隙間など…」

「嫌ですッ!!

殺せんせーとやってないこと、話してないことが沢山ある!!それを諦めて受け入れろなんて…



だからお願いです!!行かせてくだー」


彼が言い終わる前に烏丸先生から強烈な一発を食らった。渚さんが悔しそうにうめいている。烏丸先生は渚さんの肩を掴んで言った

「君たちは行かせることはできないッ!これは国の方針だ。






いいか、よく聞くんだ渚君。








"俺を困らせるな"」



「…!」





そして背中を向けて去ってしまった。渚さんの顔が静かになった



「寺坂くん」

「あ?」

「烏間先生はさっき、俺を困らせるなって言った」

「だからなんだよ」



「それって、僕らを信頼し、任せるって意味だと思う。


だから、みんなで考えて整理しようよ。

僕らがどうしたいのか、僕らに何ができるのか





殺せんせーがどうしてほしいのか」






これがきっと最後の課題だから。






小さな生徒達が今、アサシンの眼に変わる
/ 409ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp