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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第44章 進んでいく時間


「遊夢さんのもありますよ!他の人より」

『え』

慌てて教卓の上を見ると確かにクリーム色の人が写ってる。
『え…これって…』
顔から血の気がどんどん引いていく
「番組の企画で使ったメイド服を控室で楽しんでいる遊夢さん!」

『!?』

「つい出来心でバニーガールの衣装をネット購入してしまった遊夢さん!」

『!?!?』

「ばれないと高を括ってコミケでチャイナ服で店番をする遊夢さん!」

『!?!?!?』



30ヒットくらいしてノックアウト。

『あ、あばばばば………』

「そういえば趣味コスプレだったもんな…(設定参照)」

「こっ、殺せんせー!それ頂戴!!」
「あ、俺も。いい弱み握れた」



『し……

死ねぇ!!!見たみんな死んじゃええええ!!!///」





続きはもっと校庭で撮るらしい。今はカルマさんが色々イメチェンされてる。なんか面白い。けど、今は受験期。こんなことをする時間なんて普通はないから私も沢山笑顔を作った
終いには大きなカバンにみんな詰められて世界各国って写真を撮る羽目に。
張り切り過ぎだよ!!


「お願いします!!結ばれたシーン取り損ねたんですから!!」
『いやです』

今は客船の上でタイタ〇ックの衣装を着せられてる渚さんと私。クラスメイトには可愛いと好評だったけど、どうやらあのシーンを再現したいらしい。手を広げるところまでは付き合ってあげたけど…調子に乗ってキスまで要求してきた。このタコ


「キース!キー『煩い』

はっきり言ってやると流石に折れたのか顔がしおれた。これだけは絶対譲らない。フンと鼻息を鳴らすと私を後ろ抱きしていた渚さんが苦笑いした

「相変わらずだなぁ…」
『できれば卒業するまで知られたくなかったのに』

「……ねえ、夢じゃないよね?」

『?』

「僕は、君のものってことでいいんだよね?」
『…』
耳元に吹きかかる息がくすぐったい。脳の軸までとろけてしまいそうになる。
赤くなるのをぐっと我慢して彼を引き離す

『私たちは誰かの所有物ではありませんけど……

貴方の特別になれたら、嬉しいです』


そう言うと腰に手を回された
「遊夢ちゃん」
『ん?』




「楽しいね!」



『うん』
夕焼けに照らされながら私たちは笑いあった。この時がずっと続きますように
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